ABOUT TAKAGENご挨拶
銀座タカゲンは、明治15年(1882年) 銀座にて日本で最初のステッキ専門店として創業。創業以来、伝統を守り信用第一に商いをしてまいりました。
スネークウッド、大民藤、黒檀、紫檀など高級輸入素材、樫や楓など国産素材、女性に人気のリングをあしらったカラフルなステッキなど、熟練した職人の手で一本一本丹念に仕上げております。さらにアニマルモチーフの変わり手元、軽量のカーボン素材や折りたたみステッキなど新しい商品も数多く取り揃えております。ステッキにお名前を入れたものは、贈り物やご長寿のお祝い品にもご好評いただいております。また、当店でお買い求めいただいたステッキについては、お気に入りの品を末永くご愛用いただけますようお直しも承っております。
丹精込めたステッキの数々を、お手にとっていただければ幸いでございます。
日本で最初のステッキ店の誕生秘話
タカゲンは元来ステッキ屋ではなかったのです。 先祖代々、芝日蔭町通りで常磐屋という刀剣商を営んでおりました。当時は諸大名へお出入りしており、特に仙台様が一番のお得意様であったそうです。
明治9年(1876年)廃刀令により、刀屋では商売にならず、持ち合わせていた多くの刀を処分するため、刀職人でもあった髙橋源蔵が試行錯誤の末、刀を仕込んだ仕込み杖を考案しました。大和杖と名付けた仕込み杖は珍しいためか、交易を行っていた横浜の舟商人に良く売れたそうです。その時、英国人が洋杖を手に闊歩する姿を初めて目の当たりにした源蔵は、洋杖に惚れ込んだというわけです。明治15年(1882年)1月、尾張町2丁目、現在の銀座6丁目に移転、ステッキと洋傘の専門店「髙橋商店」として創業、明治の文明開化と共に、伊達男が身につけるハイカラなアイテムとして広まったステッキの発信源の店となり
ました。
「ステッキ」の名付け親である源蔵。洋杖「Walking stick」(スティック)の発音を聞き間違え「ステッキ」と呼び、これ以降日本では「ステッキ」という名前が定着したと伝えられております。